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2023.12.03

「拡がり感のある」ベランダのススメ

都市型ログハウス(のモデルハウス)に、ついにベランダが完成しました。

こだわったのは、視覚的に・身体的に外の空間がリビングの一部と感じられるように計画すること。

都市の限られた室内空間だとしても、「外」の空間を取り込むことで、上手く使うと暮らしが豊かになるのではないかと考えています。

【実際の面積】
LDK(キッチン+ダイニング+リビング)=約10畳
LDKに面したベランダ=約7畳
LDKに面した吹抜=約5畳

↓↓↓

【体感的な面積】
視覚的な感じ方=10+7+5=22畳
身体的な感じ方=10+7=17畳

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ポイント1:視覚的な工夫=大きな窓

・サッシの種類は、樹脂アルミ LIXILのサーモスX
(コストを抑えつつ断熱機密性が比較的良い)

・開き方は、FIX+開き戸
(気密性で言えば、FIX>開き>引違い)

・ガラスの種類は、LowE複層ガラス アルゴン入り
(断熱性で言えば、トリプルガラス>複層ガラス(ペア)>単板ガラス)

・下の写真はベランダができる前。ベランダがなくても、大きな窓は外の景色や光を取り込むため「視覚的な」拡がり効果はあります。

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ポイント2:身体的な工夫=フラットでスムーズな出入口

2階の床とベランダの床の高さをほぼフラットに計画しているので、出入りする際には「よいしょ」とまたぐことなく、スムーズです。

フラットですが、建物とベランダは縁を切っていますので、豪雨の際にも建物が浸水する恐れはありません。

給水・電気コンセントも設置しているので、ベランダでちょっとした料理もできますし、ホットカーペットを敷くと冬でもそれなりに居心地は良かったです。また、夏場の日差しが強い時には、ベランダにオーニングが展開できるようにOリングを設置しています。

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ポイント3:コンパクトに収納可能な「アウトドアインテリア」の採用

これについては、以前の記事でもご紹介しております。
タイトル:「アフターコロナにおける住まい方の変化」
こちら↓

注目されているアウトドア用品を採用したインテリアには大きく2つのスタイルがあります。
(1)室内にアウトドアで使われていた家具やアイテムを取り入れて、ファッショナブルに楽しむ
(2)ベランダなどの半野外スペースにアウトドア用の家具や照明など、インテリアアイテムを設置して、室内に似た生活を過ごすスタイル。

さらにその二つを融合させて、屋外・室内に繋がりを持たせ、両方の空間を楽しむケースもあります。

必要な時には展開して利用し、広いスペースが必要な時にはコンパクトに収納してスペースを有効利用する。そんなアウトドアインテリアを採用するのもおすすめです。

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ポイント4:メンテナンス性の工夫

樹脂デッキ

・木材よりコストが2~3倍ほどしますが、耐久性も良いです。

・採用してから気がついたのですが、雨が降ってもすぐに乾きます。水を撒いて掃除をしても、すぐに乾燥してくれるのはありがたいことです。

・熱で割れるのでは?と誤解されがちですが、素材の選択次第です。確かにコストや重量の関係で中空タイプの樹脂デッキを使うことはありますが、これは比較的耐久性が低めです。

・裸足だと熱いのでは?というのはその通りです。夏に日差しの下に材料を並べて実験してみたのですが、火傷するほどではありませんし、色が明るいタイプを選べば少しだけ緩和されました。

塩害にも強い手すり

・塩害地域でも耐久性の高い粉体塗装(マスダテクノ製作)を行なっています。

マスダテクノさんの公式ウェブサイト
http://www.masuda-techno.co.jp/service/powder_coating01/

ベランダの相乗効果

・2階の大きな窓の掃除は地上からは大変ですが、ベランダがあると楽々掃除ができます。これは彩光計画と外構計画の合わせ技。

・屋根のメンテナンスにも、ベランダからハシゴが安全にかけられます。

・このモデルハウスは幹太くんを導入しているので洗濯物は干しませんが、それでもやはり、お布団などを干す場所は考えておきたいものです。そんな時、ベランダは役に立ちます。

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

ちょっとした疑問やご不安、
まだ遠く将来の夢、
まずはお聞かせください。