私たちの実績
☆第11回再築大賞 理事長賞 を受賞
https://saichiku.com/pastawards/result11
本件は、安心院の豊かな田園が広がる集落に位置し、明治時代に建てられた古民家を活用した、一棟貸しの宿泊施設です。
佇まいは、既存をできるだけ踏襲し、田園風景に溶け込むよう計画しています。
意匠・計画の特徴として、土地の魅力である田園風景を享受できる滞在とするため、客室には大きな窓を配置する計画としました。また、大分の伝統工芸である竹を生かした内装とし、竹工芸職人(渡辺文明氏)とともに、来訪者が地場文化を楽しめるよう工夫しました。さらに、来訪者だけでなく、地域の集会としても活用できるような建物構成としています。
古民家を再生しまた次に繋ぐために、現代にあった住環境作り(断熱性能やメンテナンス性能)に配慮するとともに、持続的な将来像、綿密な事業計画も大切にしています。今回は、所有者であるお施主様の想いに加えて、基本設計の段階から宿泊施設の運営者(株式会社GLOCAL)と共に計画することで、この古民家が生きる次の姿を練り上げていきました。
〈概要〉
延床面積|約190 ㎡(母屋+蔵)
所在地|大分県宇佐市
施設名|田宮〜田んぼのお城
クライアント|有限会社辻田建機
設計・備品|アトリエM.A.R.
設計協力|宮本善州
施工|株式会社江河工務店
竣工|2023年6月