建方（1階）No.2-4

この記事の目次

１、住宅工事の全体の流れ
２、動画でサクッと見学、住宅工事
３、建方（1階）のお話し
４、この現場の独特なポイント – トシログ モデルハウス

１、住宅工事の全体の流れ

この記事は以下の流れの中で、★印の工程についてです。

１）事業・基礎
２）建方（プレカット、土台、★上棟、金物、耐力壁）
３）屋根
４）木工事
５）外部サッシ
６）配線配管
７）各職人工程
８）外構

２、動画でサクッと見学、住宅工事

タイトル：建方5（1階）※ご注意：音声あり

３、建方（1階）のお話し

いよいよクレーンの登場です。工場生産したパネル（壁）をクレーン先端の「掴み」で固定して吊りあげ、建て込みます。

クレーン指示者、建込み者、クレーン操者の連携プレーで行います。少なくとも3人程度のチームで建て込んでいきます。敷地が広い場合は、もっと大人数投入しいくつかのグループに分かれて施工することで、スピードアップも可能です。

１階の敷地奥から始めて、柱→パネル（壁）→横架材（梁）の順番です。横架材（梁）を、大型の木槌「掛矢」で叩いて固定します。

↓うまく建て込んでいくために、途中で色々と、ビスでパネルを固定したり、かんなで継手を削ったり、調整も入ります。鮮やかな手作業！

4、この現場の独特なポイント – トシログ モデルハウス

パネルログ構法を採用しているため、工場生産したパネルをクレーンで吊りあげ、建て込みます。建方と同時に壁も一気に立ち上がっていくため、全体の工程短縮に繋がっています！なお、そのような理由で、この工程では部分的に作業量が多いので、一般的には1日で完了する建方・上棟の工程は、2日に分けて行っています。（1日目：1階部分、2日目：2階部分）

また、この構法はシンプルなので、専門職でなくても良いため、手間・人工の観点でもコスト減に繋がっています！今回のこの工程も、専門の大工さんばかりではなく、実はサッシ屋さん、電気屋さん、設備屋さん等もお手伝いくださっていました。

↓奥から順に、あっという間に、１階部分完成

【現場のご説明】

高性能でコスパの良い 「都市型のログハウス」を作れたら。無垢材の木の恩恵・ぬくもりに包まれる住み心地を、山や海辺の暮らしだけでなく、都市の暮らしといった多様なスタイルのある暮らしに馴染むように。私たちは “トシログ（都市ログ）” という愛称で、このプロジェクトを育てています。

2021年春、アトリエM.A.R.で「都市型のログハウス」一棟目の構想が始まりました。福島県会津の地で芳賀沼製作さんのパネルログ構法との出会い、都市に馴染む性能とデザインの検討、ウッドショック等でのコスト・計画変更、初めての構法による工事に試行錯誤すること2年半、チームの技術と熱意を詰め込んでいます。