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2023.12.30
EcoFlow家庭用蓄電システムの特徴とメリデメ(3/4)
トシログ®️に導入したエコフロー家庭用蓄電システムの利用レビューをしていきます。今回は、第三回省エネ効果の実測値を分析する回になります。果たして、省エネ効果はどれほどあるのでしょうか!?
これは、エコフロー家庭用蓄電システムに興味がある方で、かつ導入を検討されている方に向けての説明になります。(2023年12月現在、SHP(スマートホームパネル)はECサイトからの購入はできなくなっています。これは、設置については技術力が必要なため、一般消費者が誤って購入しないようにする措置だということです。当社では新築の標準設計として組み込んでいますので、ご相談頂ければ設置可能です。)
目次
①特徴とメリットデメリット
②パススルー給電による充放電の時系列
③省エネ効果←今回、ここ★
④EcoFlow家庭用蓄電システムに合うライフスタイル
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③省エネ効果
はじめに考えるべきこととして、エコフロー家庭用蓄電池での投資回収期間は何年で設定するべきか、です。
一般的な太陽光システムの場合は5年間が税法上も蓄電池の耐用年数としても設定するべき期間ですが、初期投資に4百万円弱かかることを考えると、5年間で投資回収するしようとするならば年間80万円(月7万円弱!)もの効果を出さなくてはいけません。
そういった効果は非現実的であるため、売電価格(FIT価格)を高く設定したり、太陽光発電システムの設置に補助金を使ったりと、「税金」を投入することで、国策として普及を進めてきたというのが現実です。
近年の外部環境の変化においては、電気料金の値上がりや蓄電池自体の性能向上を背景に、省エネ効果により、耐用年数内に投資回収(割引率なし)できるモデルも出始めてきました。
このエコフロー家庭用蓄電池は、おそらく税金投入なしで耐用年数内で投資回収できる日本では稀な太陽光発電システムではないでしょうか。
しかしながら、前提条件として、建物の性能が良くないと省エネ効果は享受できませんので、投資回収には省エネ住宅(高気密+高断熱)にするための建設投資を合算して試算しなければなりません。
2021年度のこのプロジェクト開始時の試算では、エコフロー家庭用蓄電池の税抜設置価格170万円+坪単価加算(+10万円)100㎡住宅の建設コスト270万円の合計450万円を初期投資として考えた場合、光熱費月額が4万円から3千円ほどに低減する試算で約10年で回収することを想定していました(下図参照)。
実際、2023年7月から現在までの電気料金は3千円から5千年ほどの振り幅はありますが、概ね目論見通りに低減できていると見ています。
第一種換気+IH+食洗機+カンタ君などの電気機器を多く設置しているにも関わらず、エアコン1台で全館空調を実現できていることが、電気使用総量を抑え込めている大きなポイントです。
電気利用料の約6割がエアコンであることを踏まえると、省エネ住宅ではない場合、特に夏場のエアコン使用量は電気代の大半を占めてしまう恐れがあります。
夏場(8/20)の省エネ測定結果でいうと、省エネ住宅であることでそもそも電気代は相当抑えられている状況ですが、エコフロー家庭用蓄電池のおかげで電気料金は実際の電気使用量に対して約1/5になっています(下図)。
これらの省エネ効果を踏まえ、初めから省エネ住宅を検討しているのであれば、エコフローをセットで設置することで更にコスト削減効果が見込める上に、外に持ち出せる大容量のポータブル電源が手に入ることに魅力を感じるのであれば、導入しない手はないと思います。
東京都などは新築での太陽光発電システム導入を必須として補助金も手厚く支給されています。まずはお気軽にご相談ください!