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2023.08.12

Eco Flow (エコフロー)キャンピングカー利用レビュー!(@埼玉 八丁湖公園キャンプ場)

(1)今回のレビューの概要

今回のレビューでは、八丁湖公園キャンプ場にてEcoFlowデルタプロを使った個別空調方式の保持時間について確認しました。また、キャンピングカーとポータブル蓄電池の相性やデルタプロのメリットデメリット等についても解説します。 最後に、エアコンOFF・第一種換気ONの状態でキャンプに出発し、トシログモデルハウスの室内環境がどう変化したのかについても確認します。

(2)旅行工程とキャンプ場の紹介

今回は、3歳の息子が埼玉にあるむさしの村「カブトムシの森」に行きたいとゴネたことから、埼玉で1泊する工程を組みました。(神奈川から都市高速越えは気合が必要です。)八丁湖公園キャンプ場は、埼玉県鴻巣付近でテントサイトとRVパークが併設されたのどかな田園風景の中にあるキャンプ場です。シャワールームとトイレが併設されたRVパークで、管理人の方も親切で快適に過ごすことができました。ちなみに八丁湖とは、埼玉県比企郡吉見町の吉見百穴(古墳時代後期の横穴墓群)近くにある水田の灌漑用につくられた人造湖のことです。江戸時代に築かれた溜池で、戦後、園地化が図られて一帯は八丁湖公園として整備されています。なお、キャンプ場写真の右側管理棟手前のエリアがRVサイトです。

◾️工程概要

・日程:7/29~7/30(1泊2日)
・八丁湖公園キャンプ場
・距離:鵠沼海岸の自宅より110km(1時間43分)
・コスト:高速代:6,250円(片道3,250円)
・ガソリン代:4,260円(26リットル・165円/ℓ)
・スーパー購入(食材・花火):5,000円
・RVパーク利用料:5,030円
・むさしの村:3,200円(大人2名、カブトムシ込み)
・HP:むさしの村:http://www.musashinomura.co.jp/
・八丁湖公園キャンプ場:https://hachokocamp.com/ja/

(3)EcoFlowデルタプロによる夏場のエアコン利用時間比較

キャンピングカーでのデルタプロが最も活躍するのは夏場の移動式エアコンへの電源供給です。ここでは、RVパーク(外部電源あり)と駐車場(外部電源なし)での電源供給時間について比較します。なお、利用している移動式エアコンは、KODEN KEP253Rです。冷房能力2.5kwで家庭用エアコンと引けを取らない能力を備えています。移動式エアコンの排熱は、ダクトを通して運転席の窓から外に排出しています。移動式エアコンはノンドレン方式がおすすめです。ドレン排出が必要なエアコンの場合、排出した水をペットボトルに溜めるか車外への外部排出用の穴を開けるしかないからです。ノンドレン方式の移動式エアコンはキャンピングカーの上部の窓からも排熱できるので非常に便利です。(※空調方式は動画参照)

①RVパーク(外部電源あり)での電源供給時間

RVパークでは当然のことながら電源サイトに宿泊すれば、外部電源の供給がありますので制限なく利用することができます。ただし、気を付ける必要があるのは、その同時使用電源容量です。多くのRVパークでは1,500kwhまでを上限としていることが多く、中にはブレーカーが落ちても翌日まで復旧できないという但し書きが記載された場所も少なくありません。そこで、車内コンセントからデルタプロを通して移動式エアコンに接続しています。そのほかの電気機器も全てデルタプロを噛ませて供給しています。コンセントからはX-boost給電で1,200kwh程度での給電となり、1,500kwhを超えることはありません。一時的に電源利用量が増えてもデルタプロの表示盤を見ながら調整することができますし、万が一の時でもブレーカーが落ちることはないので安心です。

②駐車場(外部電源なし)での電源供給時間

外部電源がない場合は、デルタプロといえど4時間程度しか電源供給できません。夏場の暑い時期は2.5kwの冷房能力の限界まで冷やすため、消費電力量は0.8kwhに達するためです。従って、夏場にキャンピングカーで宿泊する際は、RVパークしか選択肢がない状況です。しかしながら、休憩する時などは、このデルタプロが大いに役立ってくれます!外部気温が35度を上回る時でも車内は25度をキープしてくれるのですから、非常にありがたい存在です。

動画:湘南ログライフ(オフグリッド2)※ご注意、音声あり

(4)30時間後のトシログモデルハウスの室内環境

トシログモデルハウスは第一種換気システムを導入しています。更に断熱は長期優良住宅レベルで気密性C値は0.8です。家族でキャンプに外出している30時間は第一種換気のみで運転し、エアコンなどは使用しない状態でどのような室内環境になっているのか確認しました。答えは、室内気温は外部気温と同じ31度であったものの、湿度が低い状態を維持することができていました。第一種換気を稼働させることで湿度が低い状態を維持できたことで、帰宅してからのエアコンのスイッチを入れた後の立ち上がりが良く、27度の快適な温度になるまで時間はかかりませんでした。また、湿度が高い湘南エリアにおいては湿度の低い状態を維持することで、カビを抑制することに繋がります。高気密・高断熱住宅に第一種換気を導入することで建物にとっても理想的な環境を維持し続けることができるとわかりました。

また、第一種換気システム等による電力利用量は半日で約1.6kw程度であり、その利用量の半分は第一種換気システムでした。片肺で運転(2台あるデルタプロの内、1台のみでの運転)しているデルタプロからの供給は約0.6kw、商用の購入が約1kwという内訳となりました。ベース電力となる第一種換気だけではなくトイレ等の待機電力がかかるものについては、残す方のデルタプロの電力系統にまとめてしまうと、商用購入はほぼゼロになるのだと思います。そういう観点での設計や初期設定が重要ですね。

【トシログのご説明】

高性能でコスパの良い 「都市型のログハウス」を作れたら。無垢材の木の恩恵・ぬくもりに包まれる住み心地を、山や海辺の暮らしだけでなく、都市の暮らしといった多様なスタイルのある暮らしに馴染むように。私たちは “トシログ(都市ログ)” という愛称で、このプロジェクトを育てています。

2021年春、アトリエM.A.R.で「都市型のログハウス」一棟目の構想が始まりました。福島県会津の地で芳賀沼製作さんのパネルログ構法との出会い、都市に馴染む性能とデザインの検討、ウッドショック等でのコスト・計画変更、初めての構法による工事に試行錯誤すること2年半、チームの技術と熱意を詰め込んでいます。

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

ちょっとした疑問やご不安、
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