Works

私たちの実績

都市のまんなかに宿る小さな森   都市型ログハウス"トシログ"

「Urban Loghouse」

☆日本エコハウス大賞2024 受賞
https://builders-ecohouse.jp/

☆ウッドデザイン賞2024 受賞
https://www.wooddesign.jp/db/production/2200/

☆IF AWARD 2025 受賞
https://ifdesign.com/en/winner-ranking/project/urban-loghouse/713661

<建築説明>

「都市型ログハウス(トシログ)®」とは、ログハウスの住み心地(無垢の木のぬくもり)を、都市の多様な住環境にふさわしい性能とコストで再定義し、循環経済に繋がる仕組みをデザインした建物です。 “トシログ” という愛称で、このプロジェクトを育てています。

POINT 1:木の魅力を引き出す、普遍的な佇まい

縦に伸びやかな木外壁の佇まいは、建主の「住宅地に小さな森を宿す」という着想のもと、地域に多く自生する松とともに“植樹”するようなイメージで設計されました。木外壁には、縦材・横材の出幅を変えて水切りを排除する工夫により、思わず触れたくなる木の無垢な量感を引き出しました。さらに、厚みの異なる角材のファサードは、木漏れ日のような繊細な陰影感のある表情をもたらしています。これからの住宅地の、新しく普遍的な風景になるよう思いを込めて。

POINT 2:住環境とコストパフォーマンスの両立

木材の優位性を活かし、ZEH・長期優良住宅基準を満たした断熱性・耐震性を確保、気密性能(C値0.8)と第1種換気システム・創エネを組み合わせました。壁の構成は、内側パネル+気密・防水シート(通気層なし)+外側パネルで、合計210mmの壁厚。これにより、耐力壁・防火構造の外壁・断熱材・内装仕上材の”1枚4役”を果たします。また、工場生産の規格型木質パネルを現地施工することで、施工品質の安定化や工期短縮を実現できます。
工事費見込(トシログ®の場合):税抜3000万円〜/坪単価:120万円〜

POINT 3:山の再生と地域循環型の仕組みづくり

在来工法の約3.7倍(当社比)の無垢材を使用し、CO₂の長期固定化や、植林による山の再生に貢献していきます。木材は、設計者が製材所と直接やり取りすることで、地場産材の活用とトレーサビリティの確保を両立し、消費者への価格低減や林業への適切な還元に繋げていきたいと考えています。また、地域の製材所や工務店が参入しやすい仕組みを構築し、各地での展開を進めることで、持続可能な林業と地域経済の活性化に繋げている。

<建主の声・背景>

1、木の家を育てる、を楽しむ

木の外壁は一般的に劣化しやすく維持コストが高い印象を持たれがちである。この住まいは外壁の高さを抑え、建物形状をシンプルに計画、外周部に適度なスペースを確保することで、建主自らが外壁の洗浄・再塗装といったエイジングを楽しんでいます。

2、可搬型オフグリッドシステムの導入・省エネ

電気使用量の8割を低減し、災害対策としても活用できる蓄電池システム。家から取り外してキャンピングカーに搭載することで、自然の中でも快適なアウトドアライフ・リモートワークを楽しんでいます。 

3、建築の背景1:自然が好き

常々、森に佇んだ時の気持ちの良い空気感や木々の密度感を都市の住宅地でも楽しむことはできないか、という想いを抱いていました。山で過ごすログハウスも素敵だけれど、都市部は山のように窓を気持ちよく開くことができる環境ばかりではなく、快適な暮らしを充足できるとは必ずしも言えない・・・。そこで、都市に建てることを前提として、暖かく涼しく、空気も気持ちの良い(第1種換気が可能)な高性能なログハウスができないだろうかと考えました。

4、建築の背景2:技術との出会い・共感

福島県南会津で角材パネル(タテログ構法)を開発する製材所(株式会社芳賀沼製作)と出会いました。 同構法は、災害仮設住宅のために開発、その後、一般住宅用に改良され、施工性・ 耐力・防火性能観点で合理的な構法でした。また、同社による「この技術はオープンであり、全国で活用されることで 我が国の林業の発展に繋げたい」という思いに共感しました。自分自身が「住み心地が良い」だけでなく、山の循環や地域経済へ貢献し、自然の循環の中でポジティブな歯車となって取り組めるものでありたいと考えるようになりました。当時、福島県周辺エリア以外での実績はほとんどありませんでしたが、2021年春、関東の一棟目として、構想が始まりました。都市に相応しい性能やデザインの検討、ウッドショック等でのコスト・計画変更、初めての構法による工事に試行錯誤すること2年半、チームの技術と熱意を詰め込んでいます。

<関連動画>

https://youtu.be/dI74cR-Vk2c?si=hT4-HDxF8VCCoX_R

<建築概要>

延床面積|約120㎡(法床+ロフト)
所在地|神奈川県藤沢市
基本設計・実施設計・工事監理|アトリエM.A.R. 
設計協力|宮本善州  
構造設計|K&K建築設計
施工|有限会社高島工務店
パネルログ構法開発・製材・加工|株式会社芳賀沼製作
蓄電池| DELTA Pro(蓄電池)+SHPEcoFlow Technology Japan 株式会社
断熱材| シュタイコ zell 輸入元(断熱材):株式会社イケダコーポレーション
第一種換気| エクリア:株式会社ノースビルドジャパン
竣工|20236

<仕様>

認定・基準・・・長期優良認定・ZEH基準(=ローン減税等に対応)
耐震性能・・・長期優良・ZEH基準の耐震等級3
UA値(断熱性能)・・・0.59W/(㎡K)
C値(気密性能)・・・0.81c㎡/㎡
断熱材・・・天井:木繊維系断熱材吹込み、壁断熱:杉無垢材、外張スタイロフォーム
窓の仕様・・・アルミ樹脂複合サッシ
創エネシステム・・・太陽光パネル3.2kw、蓄電池7.2kw(自家使用、売電なし)
木材の恩恵・・・断熱性、蓄熱性、調湿性、静音性、木目美、肌触り、香り…

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

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