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2022.12.29
地業・基礎(型枠)No.1-3
この記事の目次
1、住宅工事の全体の流れ
2、動画でサクッと見学、住宅工事
3、地業・基礎(型枠)のお話し
4、この現場の独特なポイント(トシログ モデルハウス)
1、住宅工事の全体の流れ
この記事は以下の流れの中で、★印の工程についてです。今回は現場の効率化のため、☆この段階で行なっています。
1)事業・基礎(遣り方→根切・地業→☆型枠→捨てコン→配筋→スラブ基礎→★立上り基礎)
2)建て方
3)屋根
4)木工事
5)外部サッシ
6)配線配管
7)各職人工程
8)外構
2、動画でサクッと見学、住宅工事
タイトル:基礎・地業②(型枠準備)※ご注意:音声あり!
タイトル:基礎・地業③(型枠設置)※ご注意:音声あり!
3、地業・基礎(型枠)のお話し
型枠を基礎立上りに沿って並べ、立て込んでいきます。
事前に、建物への湿気を防ぐ防湿シート、そして捨てコンクリートを敷設することで、精度の高い基礎を作ることができます。
4、この現場の独特なポイント
この計画は 、パネルログ構法を含む複合的な理由により、高基礎の設計です。一般的な基礎(一般的に約40cm)より高い基礎(今回は約70cm)なので、型枠を安定させるための手間がかかっています。
この参考写真からでもパッと見てわかることとしては、外側に向かって斜めに型枠を支える支持鋼材が設置されています。
さらに、隣地との間隔が広ければ、その支持鋼材だけで良いのですが、今回は隣地間隔が十分ではないのであまり外向きに突っ張れない。それだけでは強度が不足してしまうため、内側からも鎖で引っ張って支えていきます。
また、今回は基礎断熱のため、一般的に用いるセパレーターが使えないのでなおさら難しかったのです。セパレーターとは、コンクリート打設前に基礎立上り内部に仕込むものですが、基礎立上りの間隔を一定にしたり型枠強度を高める部材です。参考写真、これならガチっと型枠安定しそうですね!しかし、繰り返しになりますが、今回はこの一般的な方法は使えませんでした。※写真:出典 福村建設株式会社
とにかく色々工夫をしてくださった基礎屋さん、本当にありがとうございます!
【現場のご説明】
高性能でコスパの良い 「都市型のログハウス」を作れたら。無垢材の木の恩恵・ぬくもりに包まれる住み心地を、山や海辺の暮らしだけでなく、都市の暮らしといった多様なスタイルのある暮らしに馴染むように。私たちは “トシログ(都市ログ)” という愛称で、このプロジェクトを育てています。
2021年春、アトリエM.A.R.で「都市型のログハウス」一棟目の構想が始まりました。福島県会津の地で芳賀沼製作さんのパネルログ構法との出会い、都市に馴染む性能とデザインの検討、ウッドショック等でのコスト・計画変更、初めての構法による工事に試行錯誤すること2年半、チームの技術と熱意を詰め込んでいます。