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2023.06.03

建方(床組)No.2-3

この記事の目次

1、住宅工事の全体の流れ
2、動画でサクッと見学、住宅工事
3、建方(床組)のお話し
4、この工事で設計者が確認していること
5、この現場の独特なポイント – トシログ モデルハウス

1、住宅工事の全体の流れ

この記事は以下の流れの中で、★印の工程についてです。

1)事業・基礎
2)建方(プレカット、★床組、建方・上棟、仮筋かい、金物)
3)屋根
4)木工事
5)外部サッシ
6)配線配管
7)各職人工程
8)外構

2、動画でサクッと見学、住宅工事

タイトル:建方3(土台敷き)  ※ご注意:音声あり

タイトル:建方4(床組)※ご注意:音声あり

3、建方(床組)のお話し

前日:搬入

・あらかじめプレカット工場で刻印された「いの一番」などの通し番号に沿って、作業手順や作業場所に合わせて木材を整理していきます。
・木材のラベルを確認し、木材の品質が指定通りか確認します。
・雨の老い季節は濡れないようにシートで養生。膨らんでしまうと組み上げる際に影響が出てしまいます。

当日:土台敷き

・地面に最も近い木の構造部材です。防蟻用の塗料を塗ります。
・基礎の上端は完全にフラットなわけではないので、土台と基礎の間にパッキンを敷きます。基礎部分と室内の計画により、気密パッキンか、通気パッキンかを選択します。
・基礎打設時に設置したアンカーボルトの位置を、土台に墨出しし、ドリルでアンカーボルトの孔を開けます。構造上問題ない範囲かどうか確認します。

当日:床組

・大引きはスギやヒノキの90角材を標準としています。継手は床束芯から150mm持ち出して、腰掛け蟻継ぎなどで施工する。
・床束は、最近では鋼製束やプラスチック製のプラ束なども用います。今回はどちらも使用しています。
・次の建方の工程が効率よく作業できるよう、足元をしっかり作ります!

4、この工事で設計者が確認していること

・防蟻対策

・施工時のアンカーボルトの再確認

5、この現場の独特なポイント – トシログ モデルハウス

パッキンについてです。今回は基礎の中も室内の計画のため「気密パッキン」です。
↓左の写真:今回の計画の気密パッキン、↓右の写真:一般的な通気パッキン

さらにもう一つ、外壁側は「通気パッキン」です。外壁側はこちらは雨を受けるので、雨水が下から抜けていくように通気パッキンを使用しています。厳密に言うと”通気”というよりは、”通水”のような意味合いです。この構成は、一般的には必要がないので行いません、今回の特徴がよく現れている部分の一つです。
↓写真;内側に気密パッキン、外側に通気パッキン。

【現場のご説明】

高性能でコスパの良い 「都市型のログハウス」を作れたら。無垢材の木の恩恵・ぬくもりに包まれる住み心地を、山や海辺の暮らしだけでなく、都市の暮らしといった多様なスタイルのある暮らしに馴染むように。私たちは “トシログ(都市ログ)” という愛称で、このプロジェクトを育てています。

2021年春、アトリエM.A.R.で「都市型のログハウス」一棟目の構想が始まりました。福島県会津の地で芳賀沼製作さんのパネルログ構法との出会い、都市に馴染む性能とデザインの検討、ウッドショック等でのコスト・計画変更、初めての構法による工事に試行錯誤すること2年半、チームの技術と熱意を詰め込んでいます。

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

ちょっとした疑問やご不安、
まだ遠く将来の夢、
まずはお聞かせください。