Blog

ブログ・お知らせ

2024.08.11

日本エコハウス大賞2024 受賞

おかげさまで、弊社の「都市型ログハウス(トシログ)」を対象に、

日本エコハウス大賞2024の奨励賞を受賞いたしました。

関わってくださっているすべての皆様に感謝し、
これを機会にますます精進していきたいと思います。

日本エコハウス大賞は脱炭素時代の美しい住宅を表彰する設計実例コンテスト、
今年のテーマは「明るい未来が見えるエコハウスの提案」。

以下、今回の弊社の提案の一部です。

(1)脱炭素時代の省エネ住宅の提案

本計画は、環境の厳しい都市においても居心地の良い性能に加えて、経済循環に貢献していく仕組みをデザインした、国産無垢材の住宅です。

本計画において、主な材料は国産の杉無垢の角材(芯材)とし、通常の木造住宅の約4倍の木材を使用することにより、山への新しい「植樹」=再生を促し、自然と人間の健全な関係の再構築を目指しています。

壁の角材は材木店の工場生産による規格型の角材パネルを使用することで建設段階での工期短縮や廃材削減、また可搬型蓄電池によるオフグリッドシステムにより居住段階での電気使用量の8割削減しています。

(2)自然エネルギーを活用した創エネルギーの提案

太陽光パネルと可搬型蓄電池によるオフグリッドシステムにより、自家使用で電気使用量の8割削減を実現できているだけでなく、蓄電池を「住宅」から取り 外して「キャンピングカー」等に積み込みアウトドアライフでも活用、万が一の災害時に備える仕組みとしました。

可搬型蓄電池は、リアルな自然の中で過ごす時間をより身近なものにするとともに、暮らしの概念を拡張する仕組みだと考えています。

(3)新しい試みや挑戦

良質な住宅を作ることを目的として、私たちは建材のトレーサビリティに踏み込み、製材所と直接取引を行うことで材料調達コストの削減を図りました。

まず、製材所が 角材パネルをプレカット加工・供給する体制とし、林業の付加価値を引き上げて適切な報酬が支払われる仕組みを目指しました。また、この材料調達・施工方法 は各地に適応できるため、私たちは、建材・人材の地産地消を少なからず担い、我が国の林業の発展に貢献するものでありたいと考えています。

各地域にある 杉材を活用することを目的に、製材所の既存ネットワークも活用した全国展開を目指しています。

(4)心地よさ、暮らしやすさを考慮したプラン

森の大らかな心地よさを都市部の住宅へ、ポケットパークのように森を作ることができたら、という思いを常々持っていました。

しかし、都市部は厳しい環境にさらさ れて、森のように窓を開けて心地よいエリアばかりとは限りません。そこで、まずは、無垢材本来の居心地良さ(木目美、断熱、蓄熱、調湿、静音等)に包まれながら、第1種換気の採用(高気密高断熱)が可能な構法に重点をおきました。次に、都市の限られた土地の中で、2世帯が豊かに暮らせる工夫として、天井高の 緩急(吹抜け・ロフト)、外部の2方向取り込みにより、実面積以上の拡がり感を創出しました。

(5)長持するための工夫や維持管理の提案

・外壁・窓の耐久性・美観:外壁に使った木材は、全て芯材とすることで耐久性を高めました。

・住人が自ら、足場を使わずに、外壁の塗り替えや窓の 清掃が行えるよう、外観は高さを抑えたシンプルな形状とし、窓も手の届く範囲に計画しました。

・設備の維持・改修時の更新:設備ユニットは清掃・ 更新が行い易いよう、作業性の良い玄関の天井裏や収納内等1箇所に集中させる計画としました。

・また、配管の結露防止や更新性に配慮し、空調 や第一種換気の横引き菅は極力なくし、横引きの場合は露出配管とした。防蟻の定期対策:容易に土壌改良が行えるよう、防蟻材圧送用のパ イプを建物外周に埋設しました。

・屋根・小屋裏の点検:屋根への昇降の安全性に配慮して、緩勾配の屋根形状、ベランダの2箇所配置、命綱用に 円環を設置しました。

・小屋裏に点検用ロボットの侵入口の設置、小屋裏をフラットにすることで点検ルートを確保しました。

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

ちょっとした疑問やご不安、
まだ遠く将来の夢、
まずはお聞かせください。