Blog

ブログ・お知らせ

2024.12.07

ウッドデザイン賞2024を受賞いたしました!

この記事の目次

1、弊社の規格住宅がウッドデザイン賞に入選しました!
2、今年のウッドデザイン賞の上位賞をご紹介
3、過去のウッドデザイン賞を振り返る〜

1、弊社の規格住宅がウッドデザイン賞に入選しました!

ウッドデザイン賞の表彰式・展示会に参加しました。

SDGsやカーボンニュートラルが必須となる世の中で、
木を使うことによって社会課題の解決を目指す活動=「ウッドデザイン」と定義されています。
木の良さや価値をデザインの力で再構築することを目的としているアワードです。
建築・空間・製品・活動・仕組み・研究等さまざまな分野があり、面白かったです。

建築分野に限って言うと、1980年代の構造改革以降インポートウッドに頼りがちな日本の建築の商流の背景の中で、数年前までは国産材を使うだけでも賞賛されていたような感もありますが、次第にレベルが高くなり今回も上位賞の素晴らしさに唸る。デザインもさることながら、消費者への伝え方も明快でわかりやすい、グッとくる。私も消費者の目線でもっともっとデザインを磨いていきたいと思いました。

弊社は「都市型ログハウス(トシログ)」というタイトルで、ライフスタイル部門の量産型住宅のカテゴリーにおいて入選。
評価いただいたポイントは、「木の塊をイメージさせる外観、無垢材の良さを堪能できる空間づくりなど、木を使うことに特化した思い切りのよい設計姿勢がよい。木材調達についてもトレーサビリティを実施して、地域への還元を形にした。」
良い経験になりました!

公式サイトはこちらから。

https://www.wooddesign.jp/db

2、今年のウッドデザイン賞の上位賞をご紹介

上位賞の作品などから勝手に読み取った感想です。

・最近の潮流ですが、地域の山・事業者・産学官が一つのチームとなって行う仕組みによって地産地消が明確に実感できるものが増えてきました。(弊社もその一つで、トレーサビリティに踏み込んでいますがもっと実績を増やしたいところ・・・)

・さらに地域雇用やバイオマス燃料とし活用する、植樹を行い森を育てることで自然の循環や地域経済への貢献する(自然へのホスピタリティと森の中の工場の事例)などさらに踏み込んだものもありました。

・そのほか、無垢材を合理的に量産できる技術で災害復興に役立てる(DLT恒久仮設木造住宅のDLTパネルが容易な雰囲気で面白い。弊社のパネルログ構法もおすすめですが!)、

・美しい架構を実現する技術で訪れた人々を魅了する(浦河フレンド森のようちえんの事例、南阿蘇鉄道高森駅・交流施設の事例、霧島神宮駅)、

・使い所も従来から木造が親しまれている住宅や幼稚園や店舗などではなく、オフィスや工場などワーカー、大学などの学びの場など木と人々の接点はまだまだ伸び代はあるなぁと思いました。

・建築以外からは、移動できる木育の場の仕組みも面白かったですし(木育トラック)、街中のカラーコーンを木で作るのも目にも環境にも優しい(KOLMIO)、お花の定期便ではなくちょっと捻って枝もの定期便のサービスも消費者にストーリーを伝えると言う意味で新しい発見(暮らしに四季を取り入れる枝ものを広げるプロジェクト)!

3、過去のウッドデザイン賞を振り返る〜

以下、せっかくなので歴年のアワードの振り返りを勉強も兼ねて記録。(展示内容より抜粋)

2015年

・ウッドデザイン賞が誕生した年が2015年。消費者目線で木の魅力や価値を明らかにすることを目的に林野庁の補助事業として、創設されました。全国から多くの作品がエントリーされ、厳しい密査をクリアした397点が受賞しました。
・栄えある第1回の最優秀賞(農林水産大臣賞)は「「みんなの材木屋』発森と暮らしを創る六次産業化モデル(株式会社西京倉・森の学校)」でした。
・様々な立場の人々が集う新たな木のデザインが多く出揃いました。

2016年

・第2回となるウッドデザイン賞 2016の最優秀賞は、木製の自動車「コンセプトカーSETSUNA(トヨタ自動車)」でした。受賞式の展示会では実物が登場、大きな話題となりました。
・受賞作品も、クリニックの木質化や地域のアンテナショップなど、健康維持や少子高齢化、地域の活性化、防災といった社会的課題を木材を使って解決しようという試み、木の機能や効能を引き出す技術・工法が数多く見られたことも特徴でした。

2017年

・合法的に伐採された木材の利用促進に関する法律「クリーンウッド法」が施行されたのが2017年。
・この年の最優秀賞は木の香り溢れる駅を中心とした作品「ノーサンステーションゲート秋田プロジェクト(東日本旅客鉄道ほか)」でした。
・暮らしを彩る楽しく、使いやすいプロダクツが多く受賞した回でした。柔らかく美しい曲線を木材を使って実現する様々な技術も登場しています。遊び場やセレクトショップなども木を使った作品が増えました。

2018年

・ウッドデザイン賞2018の最優秀賞は中高一貫校で木質感の澄れる「江東区立有明西学園(行中工務店ほか)」でした。子どもたちの記憶に残る、素晴らしい校舎が印象的でした。
・柔らかい杉の表面を圧縮してキズが付きにくくする技術や木材の成分を利用して3Dプリンタの材料をつくる技術など、ユニークな木の使い方も多い回です。
・この年から特別賞「木のおもてなし賞」を設置。日本の木の文化や木との共生を現代に活かす観光施設やプロタクツが選ばれました。

2019年

・元号が平成から令和へと変わった2019年。最優秀賞は「日本発の中高層木造ハイブリッド建築(三菱地所ほか)」でした。住宅から学校やオフィス、ホテルなど中高層建築の木造・木質化の大きなうねりが始まった年とも言えるでしょう。
・「木のおもてなし賞」も2回目となり、地域の資源を活かした作品が受賞しました。
・木のストローや地域に長期滞在できる質貸住宅、倉庫の木造化や木糸を使ったファブリックなど新たな取組も目立ちました。

2020年

・新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言に世界が掘れた 2020年。働き方や生活様式も大きく変わりました。ウッドデザイン賞の応募作品にもパーソナル空間等の提案が増え始めました。
・最優秀賞は「有明体操照技場(日建設計ほか)」。東京オリンピック・パラリンピックの舞台として国内外の観客が日本の木のデザインに触れられる大切な機会でしたが、東京開催としてそれは叶いませんでした。木のおもてなし賞も引き続き選ばれています。

2021年

・コロナを経験した私たちの社会は、改めて持続可能な資源に注目し始め、地域や業種を超えた新たな連携に目覚めた年とも言えるでしょう。
・その代表が最優秀営の「URASHIMAVILLAGE(金丸工務店ほか)』でしょう。地域の11 事業者が連携して地域の魅力を発信する全3棟の美しい風景に囲まれた宿泊施設でした。
・オフィス、ホテルから海の家、屋内遊農場まで地域の木材を使って、心地よく楽しく過ごせる空間も目立ちました。

2022年

・ウッドデザイン賞 2022は大きな節目の開催でした。一般社団法人日本ウッドデザイン協会の主催事業として新たなスタートを切り、最優秀賞には4つの大臣貸が投与されました。
・製材から加工、施工、販売まで一質生産の木造プレハブ住宅や都心に登場した60mの木造ハイブリッドビル、オフォスに木の温もりを提供する大型テーブル、サブスクで自由に借りられる森のなかのキャビンなど、いずれも素晴らしいデザインの作品が受賞しました。

2023年

・新生ウッドデザイン賞2年目となる 2023 はクオリティもさらに上がり、 4つの大臣賞もバリエーションに富んだものでした。林福連携のモデルや杉の活用を広げる技術、森を体験しながら宿泊するモデルハウスや北海道産材の活用促進を目指したオフィスなどです。
・新たに設置された「大阪・関西万博特別賞」は日本の持ったの文化やデザイン、地域との調和、食や観光とのつながりを内外に発信するにふさわしい作品が揃いました。

ご計画はいつの間にか始まっているもの。

ちょっとした疑問やご不安、
まだ遠く将来の夢、
まずはお聞かせください。